ワがまま王子☆





「何、脅えてんの?」




零の言葉に、はっと我に返る。

怖い・・からに決まってんじゃん・・ッ

そんなことは当たり前に口に出せず、ただうつむくことしかできなかった。

手が、小刻みに震えだす。

やめって・・

これ以上、あたしに触れないで・・?

落ちちゃいそうで・・

零の言葉に、落ちちゃいそうで―――――・・・




I away fall into a trap






あたしはいつも穴に落ちる―――・・・

そう、零に。

「未来ちんッ!!」

あたしと零の距離、3cm。

後ろから、声が聞こえた。