「ちょっちょ・・・っと・・っ」 苦しい・・だけなのに・・。 「何で無視してたの?」 零との距離、わずか10cm。 少し近づけばキスできそう。 「べっべつに・・無視・・したわけじゃぁ・・・!!」 肩をつかまれ、壁の方へ押される。 顔のよこに手をつかれ、もう逃げられない。 「あるでしょ、理由。」 「理由・・なんって・・。」 耐え切れなくなって顔をそらすと、くいっとあごをつかまれた。 零の笑顔が怖い。 笑顔・・が―――・・・ あの人と――――・・・・・ 似すぎていて。