ワがまま王子☆




「ちょっちょ・・・っと・・っ」

苦しい・・だけなのに・・。

「何で無視してたの?」

零との距離、わずか10cm。

少し近づけばキスできそう。

「べっべつに・・無視・・したわけじゃぁ・・・!!」

肩をつかまれ、壁の方へ押される。

顔のよこに手をつかれ、もう逃げられない。

「あるでしょ、理由。」

「理由・・なんって・・。」

耐え切れなくなって顔をそらすと、くいっとあごをつかまれた。









零の笑顔が怖い。






笑顔・・が―――・・・

あの人と――――・・・・・

似すぎていて。