見つか・・・った?
無表情の零。
むっ無表情なら・・
怒ってくれたほうがまだ・・ましだったりして・・。
あたしと零の間に、冷たい沈黙が流れる。
目を・・そらしたいけど、なぜかそらせない。
「・・盗み聞きしてたわけ?」
先に口を開いたのは零だった。
「あはは・・・。」
片方の口角が、自然に上がる。
「・・いつまでそこにいんの?」
そういわれて、急いで立ち上がろうと―――――
「――ッ」
転びそうになったところを、零に腕をつかまれる。
「あっありがと・・。」
久しぶりの零との会話。
零の低い声。
零の――・・
ふいに、ぐいっと引き寄せられた。

