ワがまま王子☆





「はぁはぁ・・。」

校舎の外へ出たはいいけど・・

どこにいるの・・!?

―――――・ずっと・・好きでした・・っ!!」

ん・・?

あれって、告白の言葉・・じゃない!?

もしやと思い、隠れながら近づいてみる。

「ありがとう。」

「―――ッっ!?」

あれって・・

あの、少し伸ばした後ろ髪。

やわらかそうな黒い髪。

着こなした制服・・

「だか・・らっ・・付き合ってもらえませんか・・っ。」

さっきの花音と同じような顔。

「俺、一目ぼれとか信じないから。」

やっぱり・・この声・・って・・

「・・・はい?」

「第一、君みたいな子タイプじゃないし。」

零・・・ッ!?

視線を女の子に移すと、今にも泣きそうになっている。

「・・っ、でも・・っ!!」

漫画のように、限りなく流れ落ちる涙の粒。

「とにかく、無理だから。」

そういいながら、手をひらひらさせた。

「・・うっ・・ひっく・・・・。」

女の子は、ハンカチで涙を拭きながら、走って行ってしまった。

可愛そう・・

あんな断り方って・・

そう思いながらも、どこか安心している自分がいる。