「・・彼氏は?」 恐る恐る、聞いてみる。 「15年間なーし。」 そういってため息をつくと、今日一日分の体力をすべて使ったかのようにだらーっともたれかかってきた。 「未来だけにはおしえちゃおっかな。」 あたしの方を向いて、にこっと笑う。 「・・・?」 「花音ね、拓馬のことがずーっと好きなんだ。」