ワがまま王子☆









「・・彼氏は?」





恐る恐る、聞いてみる。

「15年間なーし。」

そういってため息をつくと、今日一日分の体力をすべて使ったかのようにだらーっともたれかかってきた。

「未来だけにはおしえちゃおっかな。」

あたしの方を向いて、にこっと笑う。

「・・・?」










「花音ね、拓馬のことがずーっと好きなんだ。」