ワがまま王子☆




一人で頭の中がこんがらがりつつあると、花音が呆れたようにぽんぽんっと頭をたたいた。

「みーく?あっ・・!もしかしてあるとか~?」

花音から放たれているピンク色のオーラ。

「なっないよッ!!」

そうだよッ

キスっていうのは、あくまでの好き同士の人たちがやるもので・・

べつに・・なんとも思ってない零とは・・

キスっていわないよねっ!?

一人で勝手に頷いていると、花音がいきなり羨ましそうな声で言った。

「いいなぁ・・。」

右手の指を左手の指に絡め、両肘を机につく。

「・・花音ないの?」

すっごくありそうだけど・・?

「うんー・・花音、ないんだ~。」

そういうか花音の表情は、今まで見たことないくらい悲しそう。

彼氏とか、何人もいそうなのに・・?