一人で頭の中がこんがらがりつつあると、花音が呆れたようにぽんぽんっと頭をたたいた。
「みーく?あっ・・!もしかしてあるとか~?」
花音から放たれているピンク色のオーラ。
「なっないよッ!!」
そうだよッ
キスっていうのは、あくまでの好き同士の人たちがやるもので・・
べつに・・なんとも思ってない零とは・・
キスっていわないよねっ!?
一人で勝手に頷いていると、花音がいきなり羨ましそうな声で言った。
「いいなぁ・・。」
右手の指を左手の指に絡め、両肘を机につく。
「・・花音ないの?」
すっごくありそうだけど・・?
「うんー・・花音、ないんだ~。」
そういうか花音の表情は、今まで見たことないくらい悲しそう。
彼氏とか、何人もいそうなのに・・?

