~~っ
変なところで記憶力いいんだから!!
「~っ、龍起は何点なの!?」
きっと、あたしと同じくらいだよねッ!?
「53~♪」
そんな淡い期待は破られ、絶望の波に襲われる。
「へっへー、そう~!!あはは。」
もはや苦笑いしか出てこない。
「ほっらー。俺教えたしさ、未来ちんも教えてー♪」
「やっだッ!!死んでも渡さないッ!!」
さっきののばしたテスト用紙を、またくしゃくしゃに丸めて鞄のなかへ押し込む。
「なんだよー!」
横でぶーぶーとふてくされている。
せっかう・・勉強したのにッ
で・・も
なんでだろう?
零に教えてもらった・・
あの問題。
絶対間違えてると思ったのに・・
なぜか・・
なぜか。
丸だった。