「未来さー。彼氏いないでしょ?」

そういって、あたしの肩に顔をのせた。

「ぎゃッ!!」

「ひっで。てかやっぱいなんだー。」

またバカにしたように笑う零。

「いないって言うか・・作らないしッ!!」

「作れない、の間違いじゃないて?」

「~~~っ!!!」

言い返せない自分が悔しい。

「あ、もう時間やばいな。」

ちらっとしか見えなかったけど・・今の時計・・ゴ○バの時計だよねッ!?

あれって・・○○万するんじゃぁ・・・

冷や汗がさーっと背中に流れる。

「行くぞ。」

また勝手に歩いて行く。

行くぞって・・別にあたしはあんたなんかと一緒に登校なんてしたくないし。

あたしも持ってきたケータイを開く。

「・・・ん?」

あれ?

この時計・・狂ってる?

んなわけないッ

ケータイの画面が映し出されていた時間は、8時丁度をさしていた。