ワがまま王子☆



「あ、そろそろ帰らなきゃ。」



ケータイの画面を開くと、もう7時だった。

「そだな~・・!!」

さっき買ったパフェの最後の一口を、無理やり口の中に押し込む。

「未来ちん、ほっぺに生クリームついてる~。」

ケラケラと笑い出す龍起。

「わっ笑わなくてもいいじゃん!?」

急いでクリームを取ろうとするが、なかなかどこにあるか分からない。

「反対だってー!!」

お腹を抱えながら笑う。

「~~っッ//見えないんだもん!!」




「こっちだって。」




急に、真剣な顔つきで見てきた。




龍起の長く、細そうで実はしっかりしている腕が顔のすぐ側まで伸びてくる。