ワがまま王子☆





「んでなー、そんとき篠山がさ~。」

「へー。」

それから他愛のない会話を続けると、向こうの方にマックが見えてきた。

今のあたしたちって、周りから見ると、カップルってやつのみえんのかな・・?

高校入学するまでは、男と出かけるなんて思っても見なかった。

誘われても絶対断るって・・。

でも、龍起・・は。

「・・・ちん、・・・・・くちん、・・・・みーくちんっ!!」

「えっ!?」

目を開けると、目の前はもうマックだった。

「ぼーっとして・・どーした?」

心配そうに覗き込んできた龍起。

「あっあぁ・・。ちょっと、考え事。」

言えない。

龍起のこと考えてた・・なんて。




口が裂けても言えない・・し!!