「んでなー、そんとき篠山がさ~。」
「へー。」
それから他愛のない会話を続けると、向こうの方にマックが見えてきた。
今のあたしたちって、周りから見ると、カップルってやつのみえんのかな・・?
高校入学するまでは、男と出かけるなんて思っても見なかった。
誘われても絶対断るって・・。
でも、龍起・・は。
「・・・ちん、・・・・・くちん、・・・・みーくちんっ!!」
「えっ!?」
目を開けると、目の前はもうマックだった。
「ぼーっとして・・どーした?」
心配そうに覗き込んできた龍起。
「あっあぁ・・。ちょっと、考え事。」
言えない。
龍起のこと考えてた・・なんて。
口が裂けても言えない・・し!!

