ワがまま王子☆




頬杖をついて、窓の方を見るとさっとケータイを取り上げられた。

「ちょっとッ何すんの!?」

「いいからいいから♪」

思いっきり睨みついてもケータイを離す様子は見れない。

ピッピッピ

「はい♪」

満面の笑顔で渡された。

急いで画面を開くと、『河野 龍起』から、『りゅー』に変わっている。

「何これ!?」

「いいじゃん♪俺だってわかるっしょ?」

罪悪感が感じられないところが怖い。

「・・・まあいいけど。」

パタンッと静かに閉じ、椅子を立ち上がった。