ワがまま王子☆




「遊びに?」

「そ~。未来ちんの好きなところでいいけど~♪」

遊びに・・ね。

どうせ家にいても零と顔合わせたら気まずいだけだし・・。

「いいんじゃない?」

一言そういうと、いきなり飛び跳ねだす龍起。

「じゃ、さ!!明日は!?」

「いいよー。」

「どこがいい!?てか、アド交換しよッ!!」

ケータイをさっと取り出し、赤外線モードに変える。

「いいよ。」

手に持っていたケータイを開き、赤外線に切り替える。

ピロリンッ

「届いた?」

「届いたー。」

『河野 龍起』

友達リストに登録された。

「ねね、なんて登録した?」

「普通に。」

そういうと、龍起は気に入らなさそうに言った。

「えー、まじかよっ!?」

なんでいちいち登録の名前くらいで言われなきゃいけないの・・!?