white destiny ―涙腺をこえて―



「…っ……っだね!……優華…?」

「え゛?あ……ごめん;;聞いてなかった;;」

「ううん☆いいよ~♪」

わざとらしく明るく

言う玲李は多分、

気を使っての事。


情けないな。。。


ちょっと考えただけで

暗い表情なってたみたい。


「あ!着いたっ着いた☆」


2-D。ココが新しいクラスらしい。


ガラッ―――


「ギャハハッ!なにそれウケるー!!」

「あ!よかったー☆このクラス友達いないかとおもったー!」

「昨日のテレビ見たぁ?」

「んでよぉ。俺ヤバかったわけ!」


いろんな人の声が飛び交う。

あいにく、あたし達2人の顔見知りは

この学校にはいない。

つまりこのクラスはもちろん、

学校にすら、玲李しか友達はいない。

「おっ!ラッキッ☆席、優華の前ぢゃん♪」

「あ!ほんとだ☆」

よかった。

心の中でため息をつく。