white destiny ―涙腺をこえて―


狂った訳じゃない。

ただ…母は母じゃなくなった。

"あの日"以来あたしもおちていった。



朝食の片付けが終わった頃、

着信音がなった。

「~~ーー♪」

あ。玲李から電話ぢゃん!!

「もしもーし!」

『おはよ☆あ、もうすぐ優華ん家着くよ!』

「りょーか-い!んじゃ後で♪」

『うん☆』

ブツッ━

よしっ!!!

思い出すのは止めて

用意しよう!

今日から高校2年。

音娜希 優華。(インナギユウカ)

1年からサボりがちだった。

単位がヤバいあたしと玲李は

学校いかないと駄目らしい…;


ピーンポーン…


あ。きた!

ガチャ━

「おはよー玲李♪」

「ん。おはよ…!」