「あんたそのルーズソックス、いったい何センチあるのよ。
ちょっと長過ぎじゃないの?」
「別にいいじゃん。みんなこれくらいっしょ。」
「スカートだってそりゃパンツ見えるよ。」
「別にいいじゃん。みんなこれくらいっしょ。」
お母さんは私のやることにとりあえずいちゃもんをつけるが、最終的には結果がどうであれ私のやりたいようにやらせてくれる。
これがほっとかれてると思ったことは一度もない。
何かあったときは自分で責任を取らなきゃいけないとこれまで何度も学ばされてきた。
お母さんも若い時は相当やんちゃだったみたいで、理解してくれてるのであろう。
それでも19歳で子供を産むなんてあまり理解されていないかった世間体のなか、私を必死に育ててくれたお母さんにはとても感謝している。
もちろんお父さんにも。
あと4年後に自分が子供を産んでいるなんて考えられないし。
適当にお母さんと会話をしてから、化粧にとりかかる。
もちろんいつもより入念に。
