「夏実~」

うちらに向かって
翔太が叫ぶ

その隣には
斗真がいた。


ってか
そんな大声で叫ばれたら
恥ずかしいじゃん!


「なに」

ちょっと冷めた声で
言ってみる

でも
鈍感しょーたは


「あのさ、」
って
たんたんと
はなしだす。

「もう…」

「?…なんか言った?」


ちっちゃい声で
そう言っても
なんも分からないのがしょーただ


「何も言ってない。で、何?」
「先生が読んでた」