「あーマジ勉強とかだりぃ・・・おい翔」

「あ?!」

 ん??今・・・・私・・・・

「ハイ何ですか?」

 あー・・・駄目だ。
 なんか目丸くしてる。
 お腹へったの・・・!!

「ハハッスゲーや。
 転校・・あ、編入?
 ま、どっちでもいーや。
 初日に龍に”あ?!”ねぇ・・・。
 龍、こんな子初めてだね。すごいや」

 ずー・・・っと笑っていて、
 私と龍人の間に入ってきたのは熊部冬貴だ。
 
「あ、冬貴君です・・・よね?」

「君つけなくていーよ。
 てか、よくわかったね。
 俺ら一回も話してないよね?」

 自分の事俺っていうんだぞ!!

「自慢になっちゃうんですけど、
 俺覚えるの得意なんです。
 だから数学の時間に東海林教師が
 ’熊部冬貴ぃー答えろー’って言ってるの
 聞いて・・・
 冬貴君ってイケメンですねー。
 いーなー、もてるんだろうなー」

「だから君いらないよ。後敬語もいらない。
 だって必要ないでしょ?翔」

「はい!・・・あ・・・うん!」

 すごい!茶髪の男の子と、不良と
 友達になった!!

「おい、俺が話してるんだ。冬どけ」

 冬と龍!すごい!!略されてる!!