龍人が私を引っ張った。
 バランスが崩れ、こける・・・

 の前に龍人が私を抱きしめた。

「ちょっ・・・おい!!
 皆居るんだけど・・・!!」

「俺はホモ扱いされてもいい。
 だから翔、ちゃんと帰って来い」

「龍人・・・」

 皆がポッカーんと私たちを見ている。

「ちゃんと帰ってくる。
 ・・・だから・・・」

「だから?」

「離せッ!」

「待ってるから」

「わかったって」

 龍人が渋々私を離す。
 皆はまだ頭の情報処理が間に合わないみたい。

「さて恭哉、その脇の2人はいらなくない?」

「こいつらはー・・・」

「それじゃ4人でおハナシなっちゃうじゃん。
 それなら俺しないけど」

「・・・教室もどれ」

 恭哉は2人に教室に戻るように指示した
 2人は爽、と呼んだ男を抱えて
 教室に戻った。

「翔行くぞ」