AM7:10

 家を出た。と、・・・恭哉がいた。

「あ」

「「!!」」

 やっべぇ~・・・!!

「龍人・・・?
 何でお前が・・・」

「あいにくだが義兄貴、こいつは俺のもんだ」

「・・・」

「は・・・?」

 一人状況についていけない。

 ぐぃっと龍人が私を引き寄せ背後に隠した。
 そんな中、恭哉はニヤリとわらい

「翔、俺と行くか?
 そいつ
 義弟 と行くか?」

 と聞いた。

「・・・」

 怖い。
 あんなの、恭哉じゃない。
 思わず一歩後ずさった。
 それを見て恭哉は目を細めた。

「翔、それは俺と行かない、という
 拒否、と取るぞ」

「・・・っ」

「応えなし」

 ・・・怖い
 足がすくむ
 その目が、恭哉の目が

 怖い。

「・・・恭哉・・・」

 かすれた声が出た。

「お前は恭哉なのか?」