~翔~

「真っ赤なんだけど」

 そう言った龍人の余裕ぶりに腹が立って思わず龍人の胸倉をつかんで引き寄せキスをした。

 してから・・・後悔した。

 した瞬間龍人は目を見開いていたが
 すぐに細くなり私の頭を固定した。
 そのまま唇を割られしたがからまる。

「・・・っ」

 息ができない。

「・・・んんっ・・・」

 なんだこの声?!
 私の声か?!

 そう思いつつ、やはり息ができなくて
 意識が遠のく。

 どのくらい時間が経ったのか分からない

 龍人が離れた。
 心臓がうるさい。

「風邪、うつるよ」

「いいよ。
 それより翔、メッチャ可愛かった。
『幸せだよ。なんか悪いか』
 って言われた時死んでも守るって、
 そう思った」

「・・・。
 ・・・んでっ?!」

 あっぶな!なにこの人、マジ!!

「・・・龍人。
 続き、聞きたい」

「何の?」

「俺が龍人好きだったら龍人はどうする?
 ってやつ」

「あぁ。
 俺は守るよ。守る。

 さっきも言ったでしょ?」

「・・・」

 意味ワカラナイ。
 理解フノウ。