「あ」

「龍人君出たの?
 じゃ、私が入るわ」

「ご勝手に。
 龍人、ちょっと来て」

「ん?」

 母さんは風呂に入った。よし!

 ピーーーンポーーーン

 くそぉっ誰だよ!

「・・・はい」

『俺、恭哉』

「恭哉?!」
 
 インターホンのライトをつける。
 ほんとだ。
 バイトからダッシュでうちに来たらしい
 
「あがって!」

「・・・」

「あっ・・・」

『ん?どうした?』

「何でもない」

 龍人の目線が・・・痛い・・・

『いや、今日はいい。
 時間も遅いし。
 でもちょっと出てきてくれないか?』

「うん。
 龍人、ちょぉっとピザ見てて。
 焦がしたらマジ承知しねぇからな」