「おかえりー!
 ぃゃ、ぇー・・・
 友達ーーーーーーー!!」

「あらそう。
 イケメンねぇ。こんにちは。
 バカ 
 翔 の母の裕莉香です。どーも」

 いつの間にか隣に居るし!!

「ゴメン龍人。
 母さんいっつもこんなんなんだ。
 気にしないでくれ」

「お?あ、あぁ」

「ご飯食べてって!!
 今作るから」
  
「はぁ?!」

 母さん、貴方突然何言いだすんですか?!

「え?本当ですか?じゃぁ遠慮なく」

「お前もだー!
 少しは遠慮しろー!!」

 
「翔五月蠅いわねぇ。
 手伝いなさいよぉ」

「チッ分ーったよ」

「すみません。
 トイレ借りていいですか?」

 このタイミング?!

「階段降りて左」

「サンキュ」

 龍人が階段を下りていく。

「母さん。
 父さん使ってたエプロン、
 まだ引き出しに入ってるよね」

「腰に巻くの?」

「あと私のエプロン捨てといて」

 大好きなチップ&デールのエプロン・・

「いいの?
 家で着ればいいのに」

「いい。
 男になりきる。
 私の部屋も変える。
 お姉ちゃん居ることにして」

「名前はどうしましょ」

「藍。らん。藍にしよ」

「はーい」

 1階に行き台所に立つ。
 龍人が帰ってくる。

「母さん座ってて。俺が作る」

「あら、ありがとう」

 龍人と母さんがいすに座る。
 私はフライパンに手をかけ食材と闘い始めた。