天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ

体を貫通したような衝撃。

武道場の壁に背中を打ち付けられ、拓斗は軽く咳込む。

無論、ただの組手だ。

龍太郎は本気で打っていないに違いない。

それでもこの威力。

それでもこの衝撃。

(同じ龍娘先生の下で修行しているのに…こんなに実力の差があるなんて…!)

とても組手としても成り立ちそうにない。

あまりの実力差に、拓斗は心が折れそうになる。