天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ

「子の幸せ…」

反芻するように芽々が呟く。

「例えばお前の妹…ロシア大統領の元にいたらしいがな」

龍娘が腕を組む。

「もしロシア大統領が、お前の妹に酷い扱いをするような人間ならば、天才チビッ子は彼女を預けなかったと思うのだ…当然だろう?自分の娘が酷い扱いを受けるのがわかっていながら、他人に預ける親などいない」

どんなにドジでも、自分の娘は例外なく可愛い。

可愛い娘が不幸になるのが分かっているなら、相手が大統領だろうとみすみす娘を渡したりはしないだろう。