このままではメチャクチャな常識がまかり通ってしまう。

てか破壊されたスマホが浮かばれない。

常識人の七星としては、こんな理不尽が横行するのが許せない。

(あんまりこの手は使いたくなかったんだけど…)

ギュッと拳を握り締め、彼女は再び顔を上げる。

「翡翠先生、どうしてもスマホは弁償していただけないんですか?」

「くどい」

勝ち誇ったように睥睨する翡翠。

「俺のものは俺のもの、貴様のものも俺のものだ」

凄いジャイアンな言い分の翡翠。