「私のスマホ!お小遣い溜めて買ったのに!高かったのに!」

地面に散らばった憐れなスマホだったものの残骸を拾い集めて嘆く七星。

「何を言っておるか、授業に関係のないものを持ち込むなと言ったであろう」

ぬけぬけとのたまう翡翠。

通報されずに済んで一安心しているのはここだけの話。

「弁償してくださいよ先生!高かったんですよ、これ!」

「不慮の事故だ」

「いやいや!さっき翡翠先生が斬ったじゃないですか!」

「犬…ワンコに咬まれたと思って諦めろ」

「紅月君に咬まれてもこんな壊れ方しないからっ!」

ワンコ君大迷惑。