「あっれぇ?珍しい取り合わせだぁ、ひすい先生とたくと君が話してるぅ」

「本当だわ、仲良しだったのねぇ」

廊下で会話を交わす翡翠と拓斗を見つけたのは、1年の花織 かおる(はなおり かおる)と3年の神凪 芽々(かんなぎ めめ)。

「何のお話してたんですかぁ?ひすい先生ぇ」

138センチという天神学園最小クラスと思われる身長で、大柄な翡翠を見上げるかおる。

最早小人と巨人だ。

「うむ、あの阿呆の生徒指導は堪え性がないからな…偉そうに師匠を買って出ておきながら、途中で投げ出したりはしていないかと思ってな」