「あー…」

あまりに露骨に写真集を見たそうにするものだから、最早憐れみすら感じてしまう。

ワンコ君は無理矢理カルメに写真集を押し付ける。

「な!いらねぇよ!押し付けんなよ!」

言葉とは裏腹に、写真集を受け取りたそうに手をひくつかせるカルメ。

「返してくれるんならいつでもいいからよ。無期限で貸してやんよ」

『むむむむむむ無期限っ?ワンコ君って何て優しいんだ!』

金髪が悶絶している。