天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ

ストレス発散も終わり、鳳とアリスカは理事長室に向かう。

本来ならば副理事の使う部屋ではないのかもしれないが。

「ま、天神学園の理事長は名ばかりで、理事長の役目は果たしていないからね。部屋も空いてる事が多いし、私が使ったって問題ないやね」

そう言って革張りの椅子に腰掛ける鳳。

アリスカもまた、来客用の革張りのソファに恐る恐る座る。

「い、いいんですか…?…副理事はともかく、私なんて一生徒ですよ?」

「構わないさね、副理事の私が許す」

鳳はクスクス笑った。