天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ

歩いてきたのは、一部金髪の黒髪男子生徒だった。

林 カルメ(はやし かるめ)。

この春入学したばかりの1年生だ。

「朝から焼きそばパン(大)食ってんのかよ…そんなん食ってるから太っちまうんだよ、先輩はよぉ」

ふてぶてしい態度を見せるカルメ。

表情もどことなく不満げで、彼が機嫌よさそうな顔をしているのはあまり見た事がない。

「そんな事言うけど、朝飯は大事だぜ?朝飯抜きだと頭の働きがだなぁ…」

満が説明するものの。

「朝から説教臭い話は止してくんねぇかな、長話は嫌いなんだよ」

口の減らないカルメ。