「………………やだ、撫子ちん真に受けちゃった?」

「は?????」

雛菊の能天気な言葉に、撫子は喉元まで出掛かった言葉を飲み込む。

「もしかして信じちゃった?ラブリーブラックなんて冗談だよ?ジョークジョーク!」

パンパンと撫子の背中を叩く雛菊。

「やぁ~、私も魔法少女とかファンでさあ、ちょっと憧れはあるけど…幾ら何でもアリの天神学園だからって、時給123円で魔法少女やらせる雇い主なんていないよねぇ、労働基準法に引っかかっちゃうよねぇ」