必要以上に周囲を気にしながら、雛菊は撫子の耳元に顔を寄せた。

「ラブリーピンク一人じゃ、天神地区の平和は守りきれないかもしれない…だから私もラブリーピンクと同じ力を与えられたの…まだラブリーピンクほど目立つ活躍はしていないけど…彼女がカバーし切れなかった事件を密かに解決する魔法少女の役目を、私が任せられたの…」

「えっ…?」

撫子がカバーし切れなかった事件を解決?

ていうか、ラブリーピンクに、知らないうちに仲間がいた?

「私の名前は『魔法少女ラブリーブラック』…ラブリーピンクの正体はまだ知らないけれど…いつか逢ってみたいな…彼女の事は尊敬してるもの…」