「ははは、何を言い出すかと思ったら…今回の依頼の事は何も隠しておらんぞ。」

「………」

「君は私の依頼に忠実に従えばいい。ただそれだけだ。」

「…はい………」


『忠実に従えばいい』
城之内社長と広田先生は、依頼人と請負人。城之内社長が広田先生に与えた情報以外は不要、という事かな…?
城之内社長はきっと何か隠している。けれどその隠し事は私には突き止める事は不可能ね…。

私はそっとスライドドアを閉め、クローゼットを後にする。静まりかえった寝室に戻った私は、寝息をたてる愛子さんとルナちゃんと同じベッドに横になる。

そしてすぐに眠りについた。




愛子さんが眠っていなかったと知らずに―…