「ええ。お風呂に1、2日入らなくったって、お手洗いは絶対に行くでしょう?それにこの屋敷のお手洗いは各階に一ヶ所ずつ設けられていて、使用人の方々も利用するの。お手洗いに行けば大抵誰かいるわよ。」

「なるほど…」


だから部屋にトイレがないのね。
そういえば、私がトイレに来た時誰かが手わ洗っていたり、個室に入ってたりしたっけ。
そういろいろ考えながらトイレを済ませ、愛子さんと部屋に戻る。

まだ10時半だったので愛子さんと紅茶を飲みながら少しお話することに。


「…私ね、優の事が好きなの。」


愛子さんはティーカップを両手で持って中身を眺めながら言う。
いきなりだったので驚いたけど、愛子さんの話に耳を傾ける。


「優と私は幼馴染みで昔はよく遊んでいたのよ。」


幼馴染み…
『俺の家は代々この屋敷に使えるボディーガードです。』
鈴村さんの言葉を思い出す。


「優と私は同じ高校に通っていたの。男女別の校舎だけど、私の近くにいてくれたわ。」

「…………」