理事長先生が私に何の用…?
と思いながらも私は「はい」と返事をして席を立つ。同時に鈴村さんと中里さんも立ち上がる。生徒達の間をくぐり抜けながら私と理事長先生に近寄る。


「三人で構わないから理事長室に行きましょう。」


そう言って歩き出す。理事長先生が前を歩き、その後ろを私達三人がついて行く。
鈴村さんと中里さんは私を囲うように左右に付き添って歩いてくれている。


「鈴村くんと中里くん、人気者だね。」


理事長室に着くなり理事長先生はそう言った。


「…恐れ多いです。」
「いやー、それ程でもないっすよ!」


それを言いにここへ呼んだの…?人気すぎて迷惑だとか?それはないか。
それにしても中里さんの理事長先生への言い方…。


「…その君達二人の人気が空さんの命を左右する…わかっているかね?」

「!」


驚いた…。私が暗殺者に狙われていることを理事長が知ってるなんて…。
けれど、驚いたのは私だけみたい。


「はい、心得ております。」
「それはわかってますよー。」