逆に中里さんは


「俺は中里晶!晶って呼んでね!好きな食べ物はハンバーグ!嫌いな食べ物はグリンピース!みんなのお弁当の中にハンバーグあったら一口くれよ!」


という謎の自己紹介をし、男女共に好感度が上がった(みたい)。そして空いてる鈴村さんの隣の席に目をやると、「俺も空たんの隣がいい!」などと言いだし、なぜか窓際に中里さん、その右隣りが私、その隣が鈴村さんという席になった。
窓際気に入ってたのにな…という私の考えとは裏腹に女子達の刺さるような視線は私だけに注がれていた。

授業が始まり、左の方からスースー聞こえてきたのでそっそ左を見る。
転入早々中里さんは眠りについたようだ。
気になったので右隣りも見てみる。真剣に先生の話を聞いているみたい。
…だから、耳に付けているイヤホンは見なかったことにしよう…。

休み時間になり、私の両隣は鈴村さんと中里さんを中心に人間の輪ができていた。鈴村さんは輪の中心にいながらも常に私を気に掛けてくれていた。
中里さんは…ご想像にお任せします。

このうるさい私に挟まれた私は読書をしようと机の中に入れてある本に手をかける。


「山崎空さん、ちょっとよろしいかな?」


声のした方を見ると理事長先生が立っていた。