『おとなしく人質になってもらう。さもないと殺す。』

暗殺者が私に言った言葉。脅し?違う。だって、ケガはしなかったけれど、右頬にナイフが当たってた。それに銃…。きっと本気で私を殺そうとしていた。あわよくば私を人質にして、城之内社長からお金を巻き上げる。暗殺者はきっとこういう魂胆ね。

『本来なら私の娘が狙われるのであろう。だがなぜか空さんが…。』

昨日の城之内社長の言葉。『なぜか』。そう、なぜ私?暗殺者が顔が似ているからといって私と愛子さんを間違えた…?そんな事ってある…?それにどうして私が狙われ、襲われている最中に運良く鈴村さんと中里さんが現れたの?

私の頭の中で城之内社長やその周りの人達への疑問・不信な点が思い浮かぶ。けれど、何をどう考えたって私が暗殺者に狙われていて、城之内社長やその周りの人達に守ってもらうしかない事は変わらない。

そういろいろ考えている内に城之内社長からの銃の説明は終わり、(ほとんど聞いていなかったが…)屋敷外の駐車場へと案内される。

車種には詳しくないが、海外製の高そうな車に乗り込む。既に鈴村さんと中里さんは車に乗っていた。

車で走ること10分。学校に到着し、中里さんが私に一言。


「今日からボール遊びは俺達が相手してあげるからね。」


……は?