私は一気に愛子さんと距離をとる。


「うふふ。よかった。胸は私の方が大きいみたいね。空さんは…Ｃカップ？」


私の胸をいきなり触った（揉んだ）上に、カップサイズまで言い当てるなんて…！

私は涙目になりながら、愛子さんを睨む。


「あら、そんなに怒らないでよ。因みに私はＤカップよ。」


聞いてません！！


それから私達二人は小一時間自分達（特に愛子さん）の話をした。
中でも気になったのは、愛子さんには腹違いの妹がいて、もしかしたらもしかしたら私（達）と顔がそっくりかも…？という話。因みに私が目覚めた時、私の上に乗っていた小さい女の子は、ルナという名前で、父親である城之内社長の再婚相手・カトレアさんの娘らしい。
カトレアさんともルナちゃんとも愛子さんは仲良しだとか。


「じゃあ、もうそろそろ捕まってくるわ。あ、お父様に腹違いの娘がいる事、私から聞いたって言っちゃダメよ。」

「あ、はい。わかりました。」

「うふふ、また話しましょうね。じゃあ。」


こうして嵐が過ぎ去ったように静まり返った部屋は、私一人だけの空間となり、少しだけ…ほんの少しだけ、私に寂しさを味あわせた。