私に必要な物、全て…?
疑問を浮かべながら私はクローゼットを開けてみる。


「!」


クローゼットの中には服がたくさん入っていた。その服の中には私の通う高校の制服も。下の段の引き出しには靴下や下着も。
…下着、私のサイズと同じだわ…。
下着だけでなく、ズボンやスカート、ワンピース、その他の服や靴全部私のサイズにピッタリだった。


「……………」


…何も言えない……。いつ、どこで調べたのか……

そういえば、この部屋には洗面所もお風呂もあるのにトイレはない。頭の中に「?」を浮かべながらも私はトイレに向かってみることに。


「広いお屋敷のトイレ…。どんなかな?」


扉を開けてみるとなぜか廊下が騒々しい。
メイドさん達が走り回っている。


「ああ、空様。お騒がせして申し訳ありません。」


私に気付いたメイドさんの一人が私に謝る。