写真には、ドレスを着た"私"が写っていた。

愛子?私じゃない。けれど私はこんなドレスを着て写真を撮った記憶はない。
じゃあ本当によく似た人?それにしては似過ぎている。
けれど姉妹で似た顔の人ってよくいるよね?
けれど赤の他人なのに…

ああ、だからさっき私と目が合った時、驚いた顔をしたのね。

そして私の脳に一つの考えが浮かぶ。


『狙われているのは、この人。私じゃない。』


――と。

もしかしたら身代わりにされるんじゃ…?
けれどよく考えてみたら、その考えは違った。私は二度も鈴村さんと中里さんに助けられている。助けずに見捨てていれば、暗殺者はこの写真の愛子さんを殺したと思って終わるはず。


「誘拐紛いな事をしてしまって、申し訳ない。君…空さんを確実に暗殺者から守る為にこのような形になってしまった。」


城之内社長はここで一旦言葉を切り、選ぶように続けた。


「…私の娘に…空さんは非常に似ているんだ…。本来なら私の娘が狙われるのであろう。だがなぜか空さんが…。」

「………」