話の肝心な部分をちゃんと話してほしい。


「山崎さんの安全が確保・暗殺者の正体を掴み、捕まえるまで俺達は「ちょっと待って。」


喋り続ける鈴村さんを制する。私が聞きたいのはそこじゃない。


「どうして私はここに?そもそもここはどこなの?どうして私なの?」


ああ私、冷静になれ、と心の中で思ってみるものの、浮かんだ疑問はすぐに声へと変わってしまう。


「どうして私が狙われている事を知ってるの?私を誘拐したって何かの人質にしたって何の価値もないのに」

「山崎さん、落ち着いて。」


涼子先生が私に優しく声を掛ける。その声に少し冷静さを取り戻した私は、鈴村さんを見つめる。


「…ここは俺の旦那様のお屋敷。山崎さんが銃で撃たれて気を失ってしまったので、こちらに運ばさせて頂きました。申し訳ございません。」


鈴村さんが私に謝罪する。


「そしてもう一つ、こちらに運んだのには理由があります。」

「理由…?」