息苦しい教室


「あはは!教室でキャッチボールってどんなん!」

「え〜?ミサが先にやろって言ったんでしょー?」


私の隣でキャッチボールは続く。

どんなんって思うならキャッチボールなんてするなよ、と思いながら私は黙々と読書。
次のページをめくる。

…はずだった。


ボフッ


「あはは、当たったー!」

「ちょ、こっち狙ってよっ」


私の頭に当たったボールは丁度開いていた窓に吸い込まれるように落ちていった。