そんなことわかってるわよ、と思いながら声のした方を見る。
さっきの黒髪・長身の男の人と茶髪・タレ目の男の人が立っていた。

「ごめんね、空たん。押し倒したけど、間に合わなかったー。」


茶髪・タレ目の男の人が首の後ろの方をかきながら、私に謝罪する。
…空たん……?


「運動神経が良いだけがお前の取り柄なのに、間に合わないなんてな。」


もう一方の男の人が言う。それに対し、茶髪・タレ目の男の人は「いや〜、それほどでも〜」とか言っている。
…明らかに褒めてないでしょ…!
きっと黒髪・長身の男の人もそう、思ってるはず。


「あの、このケガは何で負ったケガなんですか?」


私は左頬を撫でながら男二人に問う。
すると黒髪・長身の男の人が「銃」と一言だけ発した。


「…ほあ?」


さすがの私もマヌケな声が出てしまった。
予想はしてたし、確かに銃声らしき音は聞こえたけど…。


「そうそう、銃でパーン!ってね。んま、よくあることだよ!」


などと茶髪・タレ目の男の人がぬかしている。


「ねぇよ。」