「お前、ボディーガードのことどう思う?」 へ? どう思うって……。 「私のお父さんとお母さんね、海外にいるの。」 私がいきなり親の話しをしたからか一瞬びっくりしたような顔したけど、黙って私の話しを聞いてくれた。 「何のお仕事かは、よく知らないんだけど私が小学生くらいからずっと帰ってこなくて。いつもお兄ちゃんが一緒にいてくれた。」 たまに頷く浪倉君の顔が優しくて、なんだか涙が出そうになる。