春の記憶

葵は今、彼氏がすごくほしいみたいで…。

「ねぇ!あずも一緒に遊ぼうよー」

と何回も誘ってきた。
男が二人いるから、女も二人が良いっていうから
しかたなく遊びに行くことにした。

その時の気持ちも、もちろん
変わってなかったんだけどね。

「俺は空。彼女いない歴2年!」

一人の男がそういうと葵は嬉しそうに話し出した。

「えー!結構長いじゃん!!」

「俺は亮。」

空とは変わって亮は何の紹介も
してこなかったけど、髪の毛がほんのり
茶色で顔が整っていた。

なんか、流依を思い出すよ…。

「あずさ、何ボーっとしとん」

あずさって…。
呼んできたのは亮だった。
気がつけば葵も空も、もうとっくに
歩き出してた。

「あっ、ごめん。」
「いくぞ。」

亮はそういって私の手を掴んで
歩き出した。

こんなことしてる私、最悪だ。
流依は今も病院にいるのに…。