春の記憶

ずっと、待ってる。
流依が目を覚まして
「ごめんな、見送りもできなくて。」
なんて笑いながら来てくれることを。

私は最後に流依と初めて
キスをしたあの川沿いに向かった。
まだ桜はつぼみで。
今から咲くこの桜を
また二人でみれるように。