春の記憶

確か梨乃と仲良くなったのも
陸上をやり始めてからだったっけ。

「もぅ!早く。始まるから!!」

慌しく呼ばれたから
私は急いで梨乃の元へ行った。

でも、心のどこかで
流依の事を考えてた。
どの部活に入るんだろう?
もっと話してみたい。

もっと話してみたい…?
転校生なんて適当に
喋っておけば良いなんて
思ってたのに。
自分でもよく分からないけど。
こんな風に思ったことは初めてで。


「今日のメニューは…」

キャプテンが部活のメニューを
言う声で我に返った。
試合も近いし部活に集中しなきゃ!