春の記憶

「わりぃな。
 じゃあ。」

流依はちゃんと話して
くれなかった。

『運命ならまた出会える』

何かの雑誌かテレビか、忘れてしまった
けど、どこかで聞いたことがある。
流依。
私、流依とは運命だと、信じているから。

ずっと一緒にいて。
同じ時間を過ごして。
同じ事で笑って。
同じ事で悩んで。
だから、きっとこれからも
同じ時間を過ごしていくんでしょ?

そんな風に思っているのは私だけ?


一人でいると涙が流れた。
どうして。
始めはそれしか考えられなかった。
だけど、入試も近くて勉強を
始めたら、流依が
別れを求めてきた意味が分かった。

「梨乃ー。一緒に勉強しない?」
「ごめんっ!一人で集中したいんだ。」

こういうことだよね?

梨乃が悪いとは思わないよ。
だって、皆それぞれ頑張ってるんだから。
でも、私はその期間が長すぎたよね。
ごめんね?