春の記憶

「俺はサッカーやりたいから
 西高校行く。」

ちゃんと決めてる流依。
迷ってる私。

「別に一生、会えないわけじゃ
 ねーんだし。
 もうすぐ三年なんだろ?
 そろそろ決めとかないと
 いけねーだろ。」

一生会えないわけじゃない。
分かってる。分かってるけど
高校の3年間もすっごく長いよ。
16歳の流依も
17歳の流依も
18歳の流依も
見ずに大人になるんだよ。

「…っぅ…っ」
「泣くなよ。
 俺があずの夢を邪魔したくない。 
 頑張れよ。俺も頑張るから。」

頑張れよ。
流依のその一言で
決心したんだと思うよ?


あの言葉がなければ
今の私はいないから。