春の記憶

なんか、モヤモヤする。
心の中で流依の事が
引っかかっている私。

その後も流依の周りには
いつも人がいて…。
時々、目が合えば彼は
柔らかく微笑んだ。

「ほらー!
 授業するぞ。
 席に着けー!!」

皆が自分の席に座らないから
先生が怒る。

なんかすごいなぁ。
転校してきてすぐに
クラスに馴染んでる。
皆が流依に引き付けられるように。

そんな彼に私は目を奪われていた。



放課後

「あず早く部活行くよー」

梨乃が私を呼んでいる。
私たちは陸上部に入っている。
風を切るように走るのが
気持ちよくて。
小学生の頃から
陸上部に入りたいと思っていた。